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鎖骨周辺で腕神経叢(わんしんけいそう)という神経の束や、鎖骨下動脈や、鎖骨下静脈が、胸郭から出るところで圧迫される病気です。
神経が圧迫される部位によって、斜角筋(しゃかくきん)症候群、肋鎖(ろくさ)症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)など名称がかわりますが、総称して胸郭出口症候群と呼ばれます。
好発: なで肩の女性。重い物を運んだり、同じ動作をくりかえし行う仕事の方。
※反復的な運動で悪化しやすい
神経障害と血流障害による上肢の痛みやしびれが主な症状になります。
腕神経叢(わんしんけいそう)という神経や鎖骨下動脈や鎖骨下静脈の圧迫が原因です。
斜角筋症候群
前斜角筋と中斜角筋の間がせまくて圧迫される。
肋鎖症候群
肋骨あるいは鎖骨の異常な形状により圧迫される。
小胸筋症候群(過外転症候群)
小胸筋の短縮により圧迫される。
頸肋(けいろく)
第7頚椎横突起の肋骨化(※)により鎖骨との間で神経が圧迫される。
※肋骨化 肋骨は第1胸椎から始まりますが、その上の第7頚椎横突起の異常な発達によって少し飛び出したものから、胸骨につくまで発達するものがあります。
温熱療法やリラクゼーション、運動療法では姿勢矯正やストレッチなどのリハビリを行います。
重症例では手術が必要で、原因により第1肋骨切除、頸肋(けいろく)切除、前斜角筋切除などを行います。